本記事では、エイズ検査についてコンパクトにまとめていきます。エイズ検査は、民間の病院・クリニックか地方自治体の保健所・特設検査施設で受けることができます。
病院・クリニックなどの医療機関では5,000円~10,000円ほどかかりますが、保健所・特設検査施設では無料で検査を受けることが出来ます。
少しでも自分にエイズ感染の疑いがある場合には、積極的に検査を受けるようにしましょう。HIV感染を早期に発見することが出来れば、適切な治療を受けることで今までと変わらない生活を送ることが出来ます。
不特定多数とのセックスをしている場合は、年に1~2回ほどの検査が推奨されています。
目次
エイズ検査は病院でも保健所でも
日本国内では、毎年1,500人ほどの新規のHIV感染者が報告されています。最近では、20代の若い世代における感染者が増えつつあります。
特に、コンドームの着用をしない男性同性愛者間でのHIV感染が問題となっています。HIVにおいて大切なことは、なるべく早い段階で感染に気づくということです。
「過去のパートナーがHIVに感染していた」
「HIV感染の初期症状と思われる症状が発症した」
このような「もしかしたら自分もエイズなんじゃないか」という状況に陥ったら、まずはエイズ検査を受けることが大事です。エイズ検査は、民間の病院・クリニックや地方自治体の保健所にて受けることが出来ます。
エイズ検査は病院の何科で受ける?
エイズ検査は、街中の病院・クリニックにて受けることが出来ます。エイズ検査は、以下のような診療科で行ってくれます。
- 性病科
- 感染症科
- 泌尿器科
- 婦人科
- 内科
- 皮膚科
性病の血液検査の外来を受けている病院・クリニックならば、基本的にエイズ検査もやってもらえます。
後述する保健所よりは、民間の病院・クリニックのほうが営業時間が長くなっています。施設によっては、夜間営業をしているところもあります。
仕事が忙しいなど、なかなか日中は検査を受ける時間を割くことが出来ない場合は、民間の病院・クリニックを積極的に利用しましょう。
病院で受けるエイズ検査は有料
注意するべき点としては、民間の医療機関で受けるエイズ検査は有料であるということです。また、これらの性病検査は、ほとんどの場合において自由診療の扱いになります。つまり、健康保険の適用が効かず、医療費の全額が自己負担となるということです。
そのため、病院・クリニックでエイズ検査を受けるにあたっては、5,000円~10,000円ほどの費用がかかります。これには、検査料だけでなく、診療科なども含まれています。もし、資金に余裕がない場合は、次に述べる保健所でのエイズ検査がおすすめです。
地方自治体の保健所でのエイズ検査とは?
わざわざ民間の病院・クリニックでなくとも、エイズ検査は全国の地方自治体の保健所や特設検査施設にて受けることが出来ます。ネット上のエイズについての情報発信を行っているサイトでは、最寄りのエイズ検査を実施している保健所を確認することが出来ます。
保健所でのエイズ検査は、別に居住地の最寄りの施設に行く必要はありません。自分の住まいから離れた施設でも、特に問題なくエイズ検査を受けることが出来ます。
なので、保健所に検査を受けに行くことによる身バレが怖いという場合には、離れた地域の保健所を訪れることをおすすめします。
保健所でのエイズ検査は無料
民間の病院・クリニックで受けるエイズ検査は、自由診療であり医療費は全額が自己負担となっています。しかし、保健所で行うエイズ検査は、その全てが無料となっています。エイズ検査の結果が陰性でも陽性であっても、お金を請求されることはありません。
なので、少しでもHIVに感染した疑いがある場合には、気軽な気持ちでも構わないので、保健所でエイズ検査を受けるようにしましょう。
保健所でのエイズ検査は、保険証などの提出も必要なく、完全な匿名で行うことが出来ます。エイズ検査を行う曜日や営業時間は、各保健所によって異なります。事前にチェックしておきましょう。
エイズ検査の手順
エイズ検査と聞くと、何か大掛かりなもののような印象を受けます。エイズ検査を受けることに対して、ハードルの高さを感じている方も少なくないでしょう。しかし、実際はそのようなことはありません。エイズ検査はかなり手軽に気楽に受けることの出来るものです。
以下、民間の医療機関や保健所で行われるエイズ検査の流れについてまとめていきます。その日のうちに結果が分かる即日検査をやっている施設もあります。
エイズの疑いがあり心がもやもやしている状態のままでいるぐらいならば、思い切って検査を受けるようにしましょう。
スクリーニング検査
エイズ検査は、血液を採取することによって行います。最初にするのは、スクリーニング検査です。これは、HIVに感染しているか否かをふるいにかける検査です。
この検査で陰性と診断されれば、HIVには感染していないということになります。陽性であった場合には、次の確認検査に移ります。
注意しなければいけないのは、スクリーニング検査で陽性となったからといって、必ずしもHIVに感染しているというわけではないということです。
1,000人に2~3人ぐらいは、HIVに感染してないにも関わらずスクリーニング検査で陽性反応が出ることがあります。
確認検査
スクリーニング検査で陽性反応が出た人は、次の確認検査を受けることになります。この確認検査においては、ウエスタンブロット法という検査が行われます。
この検査にはかなりの確実性があり、確認検査で再度陽性と判定された場合にHIVに感染していると診断されることになります。
多くの場合において、スクリーニング検査の結果は、即日で教えてもらうことが出来ます。一方、確認検査における結果が出るまでには、だいたい1~2週間ほどの時間がかかります。
保健所での確認検査で陽性反応が出た場合には、担当スタッフから医療機関の紹介を受けることが出来ます。
ウィンドウ期に注意
エイズ検査において注意しなければいけないことは、検査で陽性反応が出るのはHIVに感染してから4週間後以降となるということです。
HIVに感染してすぐだと検査に引っかからず、陰性反応が出てしまうということですね。このHIVに感染しているにも関わらず陰性反応が出てしまう期間をウィンドウ期とよびます。
そのため、エイズ検査を受けるタイミングとしては、感染したと考えられる期日から2~3ヶ月以上経ってからとなります。
このウィンドウ期は、施設で実施している検査の種類によって異なります。なので、少しでも不安がある場合には、施設に問い合わせるようにしましょう。
まとめ:少しでも不安があるならエイズ検査を
エイズ検査は民間の病院・クリニックか地方自治体の保健所や特設検査施設にて受けることが出来ます。
病院・クリニックなどの医療機関でエイズ検査を受ける場合には、5,000円~10,000円ほどの検査費用が必要となります。一方、保健所でのエイズ検査は、全くの無料で行うことが出来ます。
エイズ(HIV感染)において大事なことは、早い段階で感染に気づくことです。早期に感染を発見できれば、適切な治療によってこれまでと変わらずに生活することが出来ます。
少しでもHIV感染の疑いがある場合には、積極的にエイズ検査を受けるようにしましょう。
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