本記事では、性感染症であるクラミジアの概要とその失敗談をまとめていきます。
クラミジアは、日本国内において、最もメジャーな性感染症です。若い世代の男女を中心に、多くの人がクラミジアに感染しています。年間で25,000人ほどの新規患者が報告されています。
クラミジアは、決して性的に旺盛な一部の人がなるものではありません。たとえ、風俗通いをしておらずとも、不特定多数とセックスをしておらずとも、感染する確率のあるものです。
大事なことは、感染の疑いが少しでもあったら、すぐに検査を受けることです。
目次
クラミジアとは
クラミジアは、数ある性感染症の中でも、特に感染者数の多い性感染症です。10代から20代の若い年齢層の女性に多くなっています。
「性に奔放な人がなる病気でしょ?」
「身持ちが固い私には関係なくない?」
「風俗とかで遊んでいると感染するんだろ?」
このように思われている方は要注意です。日本国内に居住していている場合、誰にでも感染のリスクがあるのがクラミジアであるといえるでしょう。そのため、クラミジアに対する知識は、事前にしっかりと学んでおく必要があります。
日本国内で感染者が多いSTD
厚生労働省の発表によると、日本国内におけるクラミジアの患者数は、24,875人となっています。この患者数は、他の主要な性感染症と比べて、最も多いものとなっています。クラミジアが、日本国内で最も流行している性感染症であるということですね。
ちなみに、過去20年ほどの間におけるクラミジアの患者数報告のピークは、2002年で43,766人となります。その頃に比べると、現代ではだいぶ患者数が減ったといえるでしょう。
しかし、この10年ほどは、年間患者数25,000人程度を推移しており、いまだに注意するべき性感染症のひとつであることに変わりはありません。
症状が分かりづらいため注意が必要
クラミジアが日本国内においてここまで流行している原因は、初期段階においては症状に気づきづらく、早期の発見が難しいからであるとされています。
目立った症状がないため、クラミジアに感染しているにも関わらず、それに気づかずにセックスをしている人が多くいるということですね。
注意しなければいけないのは、初期段階において症状が軽微だからといって、クラミジアは無視していい病気ではないということです。
症状が進んでいくにつれて、男性の場合は前立腺炎や精巣上体炎に、女性の場合は子宮頸管炎や卵管炎につながることもあります。早期の治療が必要なのは、言うまでもありません。
自然治癒はしない性感染症
クラミジアは、放っておけば自然に治癒するタイプの病気ではありません。その治療にあたっては、ジスロマックなどに代表される抗生物質による投薬療法を受ける必要があります。
クラミジアの感染は、性器周辺や喉奥が多くなります。それらの部位に違和感がある場合には、早めに検査を受けるようにしましょう。
「時間がない」
「身バレが怖い」
こういった理由でクリニックに出向くことをためらっている方がいるかと思います。そのような場合は、自宅でできる性病検査キットなどもおすすめです。
HIVにつながることも…
クラミジアに感染していると、HIVに感染する確率も高くなるので注意が必要です。
通常の場合に比べて、クラミジア患者には3~5倍ほどのHIV感染リスクがあるということですね。これは、クラミジアの症状によって、性器周辺の粘膜が破壊されてしまうからだとされています。
HIV陽性の人とセックスをした場合、感染確率は0.1~1%とされています。クラミジアであるだけで、この確率が3~5倍ほどにもなってしまうということですね。
このようなことからも、クラミジアは早期発見・早期治療が必要な性感染症であることが分かるかと思います。
クラミジアの失敗談
前述したように、クラミジアは日本国内で最もメジャーな性感染症です。
とある女子高校生を対象にした検査においては、30%におよぶほどの女性が無症状性のクラミジアであったとのことです。このことからも分かるように、クラミジアはごくごく一般的な病気です。
ネットでチェックしてみると、多くの人がクラミジアの体験談・失敗談を投稿しています。それらをチェックすると、特に目立ったことをしていなくとも、クラミジアに感染してしまうことが分かります。
クラミジアを軽くみてる人は、ぜひ以下の失敗談をチェックし反面教師にしましょう。
不特定多数とのセックスによる感染
とある20代の女性は、かかりつけの産婦人科医からのアドバイスによって性病検査を受け、クラミジアの感染に気づいたとのことです。その産婦人科医が言うところによると、以下に当てはまる場合はクラミジアへの感染を疑ったことが良いとのことです。
- 今現在、特定のパートナーがいない
- 過去数ヶ月間で複数の人とセックスをしている
この条件に当てはまる方は多くいるかと思います。ひどく性的に奔放である場合でなくとも、クラミジアに感染する確率は低くはないので注意が必要です。
妻・彼女からうつされることによる感染
クラミジアは、女性よりも男性のほうが、初期段階における症状に気づきやすい感染症です。
女性の場合は、約80%のクラミジア患者が無症状になります。そのため、クラミジアに感染しているのに、それに気づかずに日常生活を送っている女性は多くいます。
そのような女性を通じて、クラミジアに感染していまう男性は多くいるようです。女性が喉にクラミジア感染をしている場合、オーラルセックスのみでも男性器への感染の可能性があります。
「妻・彼女としかセックスをしていないから安心」
このような考えは、クラミジアにおいては気をつけましょう。
元彼からの連絡で感染が発覚
ネット上のとある体験談では、3ヶ月前に別れた彼氏からクラミジアをうつされたというパターンも報告されています。無症状であるがゆえに、3ヶ月以上前のセックスが原因となって感染してしまうということもあり得るということですね。
その女性の場合は、元彼からの連絡をきっかけにクラミジアの感染に気づいたとのことです。その時点では、すでに新しい彼氏がいたとのことで、その彼氏にどのように自分のクラミジアへの感染を伝えるか悩まれていました。
このような事態を避けるためにも、ちょっとでも疑いがあるときはすぐに検査を受けることが大切です。
まとめ:クラミジアは最もメジャーな性感染症
日本国内で最も患者数の多い性感染症がクラミジアです。男女の別を問わず、年間で25,000人ほどにもおよぶ人がクラミジアに新規で感染しています。
クラミジアは、決して珍しい感染症ではありません。性的に奔放な人がなる特別な病気ではないということですね。
普通に日常生活を送っている人でも、十分に感染の可能性があるのがクラミジアです。ネット上の失敗談などをチェックすると、特別なことをしておらずとも感染していることが分かります。
ちょっとでも疑いがある方は、きちんと検査を受けるようにしましょう。
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