本記事では、性感染症のひとつであるケジラミ症の失敗談についてまとめていきます。
ケジラミ症は、ケジラミという昆虫が陰毛に寄生することによって発症するものです。セックスで陰毛と陰毛が接触することによって、感染が拡がっていきます。
ケジラミの感染に気づいたら、専門医のいる医療機関を受診しましょう。剃毛などによって自分で対処することは注意が必要です。
医師の処方する治療薬を用いれば、2~3週間ほどで寄生したケジラミを死滅させることができます。いざという時に困らないように、正しい知識を身につけましょう。
目次
ケジラミは陰毛に昆虫が寄生することで発症する性感染症
ケジラミ症は、その名の通り、ケジラミという昆虫が陰毛に寄生することによって発症する性感染症のひとつです。
ケジラミの体長は0.8mm~1.5mmほどであるため、ケジラミが自分の陰毛に寄生しているかどうかは目視による確認が可能です。
「ケジラミへの感染」というと、不衛生だった過去の時代の遺物のように思えてしまいます。しかし、実際のところでは、ケジラミは日本国内においても毎年一定数の新規感染者が確認されるれっきとした性感染症です。
万が一、ケジラミに感染してしまったら、他の性感染症と同じく医療機関で検査・治療を受ける必要があります。
ケジラミはセックスによって感染する
性感染症のひとつに分類されることからも分かるように、ケジラミの感染経路はセックスです。セックス中に陰毛と陰毛が触れ合うことでケジラミは人に移っていきます。
粘膜の接触によるものではなく、スキンシップによって感染が広がっていくのが特徴ですね。
セックスを介さない場合でも、スキンシップが多い母子間などでもケジラミに感染してしまうことはあるようです。
感染を防ぐにあたって大事なことは、セックスやスキンシップを控えることにほかなりません。セックスぐらい密なスキンシップがない限り、ケジラミが感染拡大には必要になります。
剃毛だけでは治らないこともあるから注意!
ケジラミになってしまった場合の対処方法としては、「陰毛を剃る」というのがよく知られてます。しかし、医療機関を受診することなしに自分の判断でケジラミの治療目的で陰毛の剃毛を行うのは注意が必要です。
住処を突然失ったケジラミが体中に寄生部位を広げてしまうリスクがあるからです。
正しい治療方法は、医療機関を受診してケジラミ駆除薬として認可されている、
- 0.4%フェノトリンパウダー(スミスリンパウダー®)
- 0.4%フェノトリンシャンプー(スミスリンL®)
これらの医薬品を陰毛に使用することです。恥ずかしがらずに病院・クリニックに行くようにしましょう。
現代日本でも年間5,000人~6,000人が感染する
ケジラミの流行というと、戦前戦後の公衆衛生が徹底されていなかった時期のイメージがあります。
しかし、実際のところ、現代日本においても毎年5,000人~6,000人ほどの新規のケジラミ感染者が確認されているのだそうです。
この人数は、あくまで医療機関で感染が確認された人数です。つまり、報告されていないだけで、ケジラミに感染してしまっている人はもっと多いことが予想されます。
このように考えると、現代日本においてもケジラミはきちんと対処するべき性感染症とみなすべきものであることが分かります。
コンドームでは感染を防げないので注意!
多くの性感染症において、感染を予防するためにはコンドームの着用が有効であるとされています。
しかし、このコンドームによる感染予防は、残念ながらケジラミには当てはまりません。ケジラミの感染は、陰毛と陰毛の接触によって発生します。
つまり、いくらペニスとヴァギナの粘膜接触をスキンで防いだところで、ケジラミには関係ないということですね。
ケジラミの感染予防のためには、感染者とのセックスとスキンシップの一切を控えることが一番です。
ケジラミの感染に気づくまでは、1ヶ月から2ヶ月ほどかかるとされています。
なので、症状が明確に発症しておらずとも、過去1~2ヶ月の間にケジラミに感染した可能性のある人とは、セックスとスキンシップを控えるのが賢明です。
ケジラミ症の失敗談
以下、ネットに投稿されていた性感染症としてのケジラミ症の体験談を3件ほど紹介します。どの体験談も、「まさが自分が!」という感じだったみたいですね。
特に目立って性的に奔放というわけではなくとも、ケジラミになることはあるので注意が必要です。
今後いつ自分がケジラミになるとも分かりません。なので、いざケジラミになってしまったときに、冷静に対処できるようにしましょう。
以下の体験談も、他人事と思わず自分の身におきかえて読み進めていくことをおすすめします。
迂闊に剃毛してケジラミが肛門や太腿にも寄生した…
かゆみを感じ、自分がケジラミに感染していることに気づきました。ネットで得た知識をもとに、寄生したケジラミを死滅させるために、陰毛を剃ることにしました。
ただ、結論からいうと、この剃毛は失敗となります。
剃毛し、陰毛部分にケジラミはいなくなったのですが、次は肛門周りと太腿付近がかゆくなってしまいました。「もう無理」ということで病院にいくと、やはりケジラミが転移してしまっているとのこと。
その後、病院で処方された塗り薬でなんとかなりましたが、最初から病院に行っておけばと後悔しています。
風俗店でケジラミをもらった…
ケジラミに気づいたのは、陰毛周辺部の強烈なかゆみです。放置していたら、どんどんかゆみが悪化していき、耐え難いレベルにまでなってしまいました。
慌てて股間をチェックしてみると、ケジラミの寄生を確認。慌てて、病院へ行き治療薬を処方してもらいました。
過去をさかのぼって考えると、自分がケジラミをもらったのは、一ヶ月ほど前に行った風俗店だと思います。
コンドームをしっかりつけてのプレイだったので、性病関連は大丈夫かなと思っていたのですが。やはり夜遊びには、こういったリスクはつきものなんですね。
ケジラミ症だけで感染源が分からない…
先日、ペニス周辺に強いかゆみを覚えたことから、自分のケジラミ症の感染に気づきました。クリニックでの治療で事なきを得たのですが、問題なのは感染源です。
自分は、5ヶ月前に彼女ができてからというものの、彼女以外とはセックスをしたことはありません。
「もしかしたら彼女が他の男からケジラミをもらってきた?」
このように疑心暗鬼になっています。いまだ彼女にはケジラミになったことを伝えていません。
伝えることで、今の二人の関係性が壊れてしまうのが怖いためです。どうしたもんかなぁと未だに悩んでいます。
まとめ:ケジラミ症はコンドームをしてても移る性感染症
ケジラミ症はれっきとした性感染症です。ケジラミ感染者とセックスをすることで感染してしまいます。
陰毛と陰毛が接触することによって感染してしまうので、コンドームをしていてもケジラミ症の感染を予防することはできません。
ケジラミ症の感染に気づいたら、他の性感染症と同じく、専門医のいるクリニックを訪れることをおすすめします。
陰毛を剃毛することで治療になることもあるようですが、肛門部分へのケジラミの寄生拡大などのリスクもあります。一番いいのは、クリニックで処方される投薬治療です。
恥ずかしいがらず、性病を扱っている医療機関を訪れましょう。
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