本記事では、風俗業界における性感染症の患者数の増加の理由についてまとめていきます。梅毒が顕著な例ですが、現代の日本社会においては、性感染症の患者数の増加が社会問題となっています。2010年ごろから、都市部を中心に、性感染症は増加傾向にあります。
この理由のひとつに、中国人観光客などの日本の風俗利用が増えたことが指摘されています。中国人が性感染症を持ち込んでいるということですね。
また、それに合わせて、若い世代における性規範の乱れも影響しているとのことです。不特定多数のセックスが、若い世代の男女では当たり前となりつつあるようです。
目次
風俗における性感染症が激増している
現在、風俗業界においては、性感染症が蔓延しています。過去10年の統計を見てみても、以下にまとめるような一部の性感染症においては、患者数が激増していることが分かります。
医療技術などは進歩しているのにも関わらず、性感染症においては患者数が増加の一途にあるということですね。
風俗における性感染症のリスクは、別に最近になって始まったことではありません。過去より風俗店は存在しており、最近になって特に何かが変わったというわけではありません。
それでは、なぜ最近になって、急に風俗における性感染症の患者が増加したのでしょうか。以下にその理由をまとめていきます。
梅毒の患者数の激増
風俗において流行している性感染症には、いくつかの種類があります。代表的なものは、以下の5つになります。
- クラミジア
- ヘルペス
- 梅毒
- 淋病
- カンジダ
この中で、ここ最近、患者数が激増しているのが、梅毒です。風俗業界を中心に大流行といっても良いような状態となっています。
ネットメディアなども注目しており、SNSのニュースなどを通じて注意喚起が盛んになされています。諸外国と比べても、日本の医療技術や衛生状態は高水準にあるはずです。そのような状況において、なぜ梅毒の患者数が激増しているのでしょうか。
もともと梅毒は根絶状態にあった
そもそも、1990年代ごろには、梅毒の患者数はほとんど日本にはいませんでした。当時の統計をチェックすると、年間報告される梅毒の新規患者数は、500人程度となっています。他の感染症と比べると分かることですが、年間500人というのは、非常に少ない数字になります。
この梅毒の患者数の低下は、ペニシリンという梅毒に効果のある抗生物質が広まったことによるものです。特効薬とよべる治療薬が生まれたことによって、梅毒は日本人からは縁遠い性感染症となったということですね。1990年代には、梅毒に悩む日本人はほとんどいなかったことになります。
2010年以降に増加傾向となる
そんな梅毒の患者数は、最近になるにつれて、急激に増加することになります。厚生労働省の統計によると、2010年からの5年間ほどで、梅毒の年間新規患者数は5倍も増えています。
ペニシリンの流通によって一度は減少傾向にあった梅毒が、最近になって再び蔓延しつつあるということですね。
このような事態にあって、厚生労働省は緊急で梅毒の啓発や予防のためのコンドームの配布を行っています。セーラームーンを起用した梅毒検査を促すポスターなども作られました。しかし、状況は改善されておらず、梅毒患者数は今に至るまで増え続けています。
若い女性における梅毒の流行
特にひどいのが、都市部の若い女性層における梅毒の流行です。東京都の20代前半の女性における梅毒患者数は、2015年の統計で約100人にのぼっています。この数は、年間患者数が4人だった2010年の約25倍となっています。この数字を見ると、梅毒な異常な激増傾向が分かりますね。
言うまでもないことですが、この若い女性の梅毒患者の多くは、風俗嬢などの性産業に従事している方になります。Twitterなどにおける風俗嬢のコミュニティでも注意喚起はなされているようですが、この梅毒のパンデミックはいまだにおさまる気配がありません。
風俗における性感染症の患者数増加の理由
ここまで梅毒が広まっているとなると、風俗遊びをしている男性は常に高い梅毒感染のリスクにさらされることになります。SNSでも「自由に風俗で遊ぶことが出来なくなった」という嘆きの声が多数寄せられています。また、風俗嬢として働く女性にとっても死活問題となります。
ひとたび自分が梅毒に感染してしまえば、その治療期間中は、風俗で働くことが出来なくなってしまいます。その間の収入が途絶えてしまうわけですね。このように、梅毒の流行は、現代の日本の風俗業界において、由々しき問題となっているのが現状です。
中国人を中心とする海外観光客
この梅毒の流行の理由のひとつとして指摘されていることのひとつに、中国人を中心とした海外観光客の存在があります。「爆買い」などという言葉が流行ったように、2010年代は景気の良い中国から日本への旅行客が増加傾向にありました。
その中国人たちが、日本の風俗店に押し寄せ、梅毒を流行させたのではないかと考えられています。中国における梅毒患者の割合は、日本の160倍となっています。そんな中国人が日本の風俗に遊びに来ることによって、中国産の梅毒が撒き散らされているということですね。
性に対する意識の変化
また、若い世代の日本人の間でのセックスに対する意識の変化も問題視されています。芸能ニュースでも、有名人の浮気や不倫がたびたび話題となっています。それに代表されるように、性に対して奔放な人が増えたことが、性病の蔓延に拍車をかけているのではないかとされています。
最近では、不倫をする主婦も当たり前になりました。パートナーに隠れて、不特定多数とセックスをする男女は、以前と比べると増えたように思います。そのような性規範の乱れとも言える状態が、梅毒などの患者数の増加を後押ししているのではないかと指摘されています。
気軽にできる売春
また、現代における性感染症は、若い女性の間でより増加傾向にあることも見逃せません。この背景には、スマホやSNSの普及があるとされています。若い女性が気軽に年上の男性と接触を持てるようになったがために、売春などが横行しているとのことです。
若い世代の女性は、あまり性感染症についての知識を持ち合わせていません。コンドームの着用なども十分でないこともあるようでしょう。
そのため、若い世代の女性における性感染症の広がりは、他の世代に比べて高くなっているというわけです。最近では、中高生女子の間での性感染症も増加傾向にあるとのことです。
まとめ:風俗における性感染症増加が止まらない
梅毒に代表されるように、現代の日本においては性感染症の増加が社会問題になりつつあります。梅毒にいたっては、2010年ごろを境に、患者数が5倍以上にも膨れ上がっています。この性感染症の患者数の増加は、特に風俗業界において顕著にみられるものです。
この性感染症患者の激増には、いくつかの原因があるとされています。まず、中国人観光客による性病の持ち込みです。それに加えて、若い世代におけるセックスに対する意識の変化も問題視されています。
対策などはなされているものの、今後も梅毒などの性感染症の患者数は増加の一途となると予想されています。
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